【インタビュー】株式会社ダイセル 事業支援本部 人事グループ 課長代理 
        岡嶋 顕史 様

■まず、岡嶋様のご経歴を教えてください。

前職はインフラ系の会社で、現場最前線の業務や国内の新卒採用・人材育成、また、労働組合との折衝などの業務を経験しました。
海外人事の業務は、前職では未経験でしたが、海外人事は、「人事業務に全般的に関わることの出来るオールラウンドな役割」だと思っていました。海外ローカル社員の採用から海外出向者の給与・労務や健康管理まで、必要な人事機能を一手に担うことが、海外人事に期待されていますよね。多角的に自分の人事の知識と経験をフル活用できるのではないか、と興味を持ち、新たなフィールドでチャレンジしたいという想いでダイセルに入社しました。

■岡嶋様が海外人事研究会に参加されたのはどのようなきっかけでしょうか?

前任者からの引継ぎにあたり、「すごくタメになる交流会があるので必ず参加するように」と(笑)。
「海外人事研究会」と聞くと少し敷居が高いというか・・・私も国内の人事業務しかやったことがなかったのでついていけるかなと思いましたが、海外人事研究会でご一緒した皆さんが私に目線を合わせて丁寧に話してくれ、海外人事のことを詳しく知らなくても、初回からなじみやすい会だなと思い、皆勤賞で参加するに至りました。

■ご参加にあたって何か準備された事はありましたか?

最初のころは、テーマ発表の担当の会社様の置かれている状況を把握しようと、各社様のホームページや海外人事研究会の年度の初めに配布されるエクセルシート(参加企業様ごとの従業員数、海外進出エリア等を掲載した事前配布資料)を丁寧に見ていた記憶があります。その方が、各社様とのディスカッションの際に、事情を大まかにイメージした上で的確に質問できると思っておりました。

私も参加する際に意識していたのですが、まずは自社で抱えておられる業務、これまで経験した内容、自社の人事制度等をしっかりインプットされるとより価値のある議論が出来るのかと思います。例えば、10年前に海外駐在員規程が変わっているが、この規程改定の理由・背景は何かあったのだろうか?等、気になったら社内の関係者の方に聞いてみると「実はこんなことがあって・・・」という話も聞けると思うんです。
そのような、背景やベースとなる考え方も含めて、自社の事は自分が責任を持って語れるようにしておく。自社では当たり前の事も、他社のご担当者様から見ると「なんでそうやっているんですか?」と疑問を感じられることも多いと思います。そういう素朴な疑問をお互いにぶつけたり、ディスカッションできたりするのは大変有意義ですよね。

■岡嶋様は今年で3年目のご参加となられますが、複数年参加して感じる事はありますか?

年を経れば経るほど、自分が初参加の時に受け入れて頂いたこの会の皆様の姿勢や心構えは自分が忘れてはいけないと思っています。なんで、こんなことも知らないのというスタンスではなくて、海外人事の制度や運用は、かなり複雑なものなので、初めから理解するのは難しいよね、一緒に勉強していきましょう!という姿勢ですね。海外駐在員規程のなかで、例えば、生計費指数とかハードシップ手当という表現が出てきますが、このようなことをいきなり言われても、最初の頃は絶対ピンと来ない。私もそういう時にいろんな知識を他社様から丁寧に教えてもらったからこそ、私が逆の立ち位置になったときに、もし、わからなかったらいつでも聞いてくださいというスタンスで、様々な会社様、ご担当者様と積極的にお話をしていきたいと思っています。

■これまで海外人事研究会でのやり取りが実際に何か御社の実務に反映された事はありましたか?

特にこの一年間すごく感じているのは、海外赴任・帰任に関して、いかにスケジュール通りに海外に渡航してもらうかというところですね。日々状況の変わる、混沌としたこの状況のなかで、VISAの取得を始めとして、どういう対応を取れば、このコロナ禍でスムーズに入出国できるかという点での情報交換は、大変助かっています。海外赴任を予定している社員に予定通り海外で活躍してもらうため、決められた渡航スケジュールを遅延させることが無いよう全力で出国に向けた対応を進めていますが、これはダイセルだけでは実現出来ないものだと思っています。他社様の実例を基に対応策を練ることもありますので、本当に感謝しかないです。

他にも、規程に載っていないですが、海外赴任者が大変苦労している事情を最大限汲まないといけないことが非常に多いので、各社様で悩まれることも多いと思います。また、規程に定められた事項は、原則等の基本的なことがベースで、詳細な運用や判断については、触れられていない場合もあると思います。
特に、このコロナ禍の対応については、誰も想定していなかったものなので、人事としては赴任地によって損得が無いように全体でバランスを保ちつつ、適正な対応を行っていく必要があります。ここは、如何に対応するか、まさに知恵の絞りどころだと思います。正しい打ち手を導き出すのに必要な着想を得るためにも、他社様の具体的な対応策等の情報にすごく助けて頂いているなと思います。

■岡嶋様は実際にどんな風に実務に活用されているのでしょうか?

自分が上司や同僚から「本当にその考え方で良いのか」と言われた時に、自社の施策しか知らなかったら自信無さげに「多分こうだと思います・・・」と答えてしまうこともあると思います。それが、「(個別具体の会社様の名前を挙げずとも、)A社やB社はこういう取り組みを行っていて、こことここには違いがあるけど、ダイセルとしてはこれまでこのような考え方を持ってきたので、A社を見習って、取り組みを実現したい。」という説明であれば、説得力が違うと思うんですよ。

また、人事制度については法令に則って対応することももちろんありますが、法令で定められてない方がむしろ多いなかで、時流を読み間違う怖さもあるので、ダイセルの独り善がりな施策にならないようにしないといけないなと思います。「A社さんでは、そんな事考えているんですか」とか、「B社さんは、そんなことが課題になっていたんですね」というようなことも、この会に参加する事で早期に気付けていると思い、大変感謝しています。

■パソナ海外人事研究会の特徴はどのようなところでしょうか?

経験豊富な方から海外業務自体が初めてという方までいろいろな方がいらっしゃいますし、海外駐在員の給与が専門の方、海外駐在員の福利厚生を長年に渡り、メインに担当されている方、海外の人事制度に強い方等、いろいろな方が混在していますが、それが決してバラバラにならない、この点から、この海外人事研究会はすごく面白い組織だと思います。
海外人事未経験の方が入ってきた時に、海外人事について経験豊富な方が目線を合わせてくれる、ということが自然に起こる会だと思うので、このような相手に寄り添う姿勢は、他の社外の集まりにはあまり無いと思います。

また、この会での情報交換を経て、取り組みを前向きに進めておられる会社様を見るのも結構面白いんですよね。実は、過去にこういうことが課題にあって、こういう部分は他社様の施策を見本とさせてもらいました、という話がいくつか出てきたりするんですよ。お互いに情報を交換するだけでなく、各社様の取り組みを自分事として捉え、実務に落とし込み、お互いが刺激しあって良い影響を与えるという。
それはなぜかと考えますと、本当に各社様が困っていることを素直に本音で話しているからだと思います。そして、困っておられる参加者の方の疑問や悩みに答えてあげたいというのが、この海外人事研究会の根底のマインドとしてあるのかなと。
あとは、各社のご担当者様の切実度が違うと思います(笑)本当に悩んでいる方が多いと思います。
だから、この会には意味があるんだと思うんですよね。

■これから入会を検討されている方々にメッセージをお願いします。

非常にこの会のコスパはいいと思います(笑)
海外人事の業務に関しては、このような会で培われる人脈が鍵になると思っています。社外の情報を広く収集出来るため、社内の関係者への説明、説得の際等でかなり助かっています。この会で人脈構築できると思ったら参加しない手はないでしょう。
この会が大きくなればなるほど、相談出来る方が増えることもあり、メリットは大きいと思います。一人でも多くの方にご参加頂けることを楽しみにしていますので、ご興味をお持ちの方は、ご参加を検討してもらえればと思います。
長く参加すればするほど、各社様との結びつきもより一層強くなり、きっと楽しい会になります。このような交流の場に出てきたことが無いという方であれば、二の足を踏むかもしれないですが、皆さんウェルカムな方ばかりなので、臆せずご参加頂き、様々な視点で議論ができればと思います。

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